*:.。.春宵一刻値千金

春です。

夜もあたたかい天気の日が続き、過ごしやすい季節ですね。

一刻千金です。

会社帰りに、公園のブランコを見て、

とある漢詩を思い出したので、筆ペンで殴り書きしました。

書き損じとして捨てようとして折り畳んじゃったんですが、

せっかく書いたので写真を撮りました。



蘇軾『春夜詩』

一刻千金という言葉は、この漢詩から来ています。

蘇軾『春夜詩』にかかれている一文です。

「春宵一刻値千金」:春の宵は、わずかな時間も千金に相当する。

全体訳

訳 :春の宵は、わずかな時間も千金にも相当する。春の夜の趣には千金の値打ちがある。花は清らかな香りを放ち、月はおぼろに霞んでいる。夜になるとそれまで高殿で歌や音楽に興じていた人々の声も静まっていき、中庭のブランコに戯れる人もなく垂れて、夜はしんしんとふけていく

http://kotowaza-allguide.com/si/syunsyouikkokuataisenkin.html

「宵」というのは、陽は落ちたけれどまだ夜中ではない頃のこと。夜の始まりの時間。

宵から、ゆっくりと夜に変わっていく時間が楽しめるのが春。

現代の春は、時期こそズレがあるかもしれませんが、

いまでも 梅が香って、夜桜が舞い、コブシにバトンタッチして、ツツジが一斉に咲き始める

そんな花の移ろいが楽しめます。

夕暮れあとの暗い帰り道で、

生け垣の奥から何の花なのか、頭を殴るような強い匂いが香ることがあります。

そんな時に

一刻千金 春の宵かな

と思って、そうしてこの漢詩を思い浮かべるわけです。

決して詳しいわけじゃないんですが、わたし漢詩が好きで。

陶潜『飲酒』という漢詩が人生のバイブルになってます。

ご存知の方もおられるかもしれません。教科書にも載ってた気がします。

漢詩って、現代中国語のピンインを書き足して

読み上げるとすごく心地が良いんです。

たいてい語尾がインを踏んでて。

たとえば春夜詩の最初の2行の文末。。。

 千金 (qian jin)

 有陰 (you yin)

ほら、jin と yin で韻になっています。

何韻と呼ぶのかは忘れました。押韻?

春夜詩全文を、カタカナで書いてみましたので

さあ宋の時代の中国人になったつもりで読んでみよう。

チュン シャオ イー クー ジー チエン ジン、

フアー ヨーウ チン シャン ユエ ヨウ イン

グー グァン ロウ タイ シェン シー シー

チウ チエン ユエン ルオ イエ シェン シェン

(ピンインは日中辞書を参考。)

ね、ちょっと良いでしょ?

さて、4月ももう少しで終わります。

環境の変化に戸惑いつつも、

変わらない自然を眺めながら良い時期を過ごしたいナーと思います。

それでは(*^^*)

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